足置きが見た夢

多趣味なオタクの日記です

推しが「バレンタイン・キッス」を歌うということ

バレンタイン・キッス

 

それはかの有名なアイドル国生さゆり氏による楽曲であり、バレンタインソングの定番中の定番である。

これを聴くと、世の女の子は大好きな彼に振り向いてもらうべく努力する気になり、不思議と心がときめくのである。

 

しかしテニプリでは違う。

 

テニスの王子様テニスの王子様のファン(通称テニクラ)にとってのバレンタイン・キッスとは、恒例行事である。

女キャラがほぼ全く出ないのに毎年一人以上の男キャラが年末に選抜され、選抜キャラがあのアイドルソングを歌い、CDが発売されるのである。

そしてテニクラはそのCDを毎年喜んで買う。

彼らはこの一大イベントを「バレキス」と呼び、一年生き残るための活力としてバレキスを毎年楽しみにしている。

 

私の推しは不二周助と白石蔵ノ介である。

テニプリはキャラソンの数がアホみたいに多く、その中にバレキスがあることもなんとなく知っていた。

しかし私がテニプリにハマった時点で、白石は既にバレキスに召集されていた。(2012年時点)

「まあ人気だしあっという間に呼ばれるわな」と思った。当時から白石が好きなファンはさぞ歓喜したことだろう。

 

テニプリにハマってかなりの年月が経ったが、不二周助のバレキスは一向にくる気配がなかった。

あまりにこなさすぎて、「女性声優が担当してるキャラは一生こないんじゃね?」と噂されてたくらいだった(2016年にその噂は晴れた)。

個人的には不二周助はうるう年の年にしか展開がないもんだと思っていたから、「まあきても来年。次は平成最後のバレキスだし越前リョーマがくるに違いない」と確信していた。

 

 

不二周助やないかーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!

 

いやマジか。あの不二周助だぞ。テニクラが一度は通るであろう不二周助とかいう切り札をまさか2020前に使ってくるとは思わなかった。

私は推しがバレキスに選抜されるという瞬間を経験したことがない。推しがバレキスを歌うというワクワク感と、一体どこまでギャグ要素とガチ要素を入れられるのだろうというドキドキ感で年を越した。(バレキスの情報がくると年末を感じるのはテニクラ特有だと思う)

CDは公式通販で予約し、予約特典の年賀状もしっかり受け取った。

 

年は明け、1月末。ついに手元に推しのバレキスが収録されたCDが届いたのであった。

 

 

続きには感想とかネタバレとかあるので注意。

 

 

まず聴いた後の第一声は、不二周助が本当にバレキス歌ってる~~~~!!!!だった。

そのまんまの感想だ。ラジプリで一番最初に聴いたときも、テニプリストの店内BGMとして聴いたときも同じ感想で、改めて聴いても一番の感想はこの一言に尽きる。

今回のバレキスの情報が解禁されたときからずっと夢を見ている気分だったが、この感想にはその気持ちが一点に込められている。

白石のバレキスとは違い発売当日からこの音源を聴けていることに喜びを感じるしかなかった。

 

聴き続けると、頭がだんだん冷えてきた。冷静になってちゃんと聴くと、また新しい感想が出てくる。

不二周助のバレキスはカラオケとかで歌わされてる感がなく、バレンタインに対する心がこもっていた。(語彙力)

コーラスが青学ではなく不二家だったのもとてもよかった。同級生の青春じみた絡みではなく、家族のほのぼのとした間奏ギャグパートに癒された。

 

シャラララ 素敵にキッス シャラララ 素直に Kiss←これやばい

 

中の人の技術がいかんなく発揮された突然のネイティブ発音に私は爆発した。

 

 

そして今回すごく衝撃を受けたのはボーナストラックである。

全てのバレキスを把握しているわけではないが、過去のバレキスのボーナストラックといえばその年のバレンタインチョコの数の反省とか次回以降の抱負とかを語る、推しがいるなら「今日も推しはかわいいなあ」という結論で落ち着くものという印象だった。

しかし今回のボーナストラックのタイトルは

だ・い・す・き

であった。

 

……だ・い・す・き……?

一体なにが「だ・い・す・き」なんだ……?

この時点で一定数の不二周助クラスタは、「もしかして……私!?キャーッ!!不二先輩///」と思うかもしれない。

もちろん私も全く考えなかったわけではないが、なにせあのバレキスである。

佐伯虎次郎のバレキスのあれ(気になる人は佐伯バレキスをぜひ聴いてみよう!)という前科も一応あるが、ここで不二周助に100の期待をしてもいいのだろうか?

この「だ・い・す・き」の対象が不二周助クラスタとは限らない。不二周助が愛してやまないサボテンかもしれないし、不二周助が好んで食べる辛いものかもしれないし、不二周助が一生守りたい不二裕太の可能性だって捨てきれない(今回のコーラスは不二家ということもあるから)。

冷静になった私は、発売当日まで過度な期待をこらえた。斜め上の可能性を最後まで捨てなかった。

 

FEEL MEEは斜め上の斜め上を行った。

 

不二周助は確かに想いを伝えていた。その相手はサボテンでもなく辛いものでもなく不二裕太でもなく、間違いなくリスナーだ。

バレキスの歌詞の通りに、素直に。誰でも分かる誤解を招かない直球な言葉を選んだのだ。

 

ありがとう。大好き。

 

本当にガチのマジで不二周助は全国のリスナーにそう告白してくれた。

ジャンプアニメとは???????????

マジでそんなこと言っちゃっていいのか????????????

でもやっぱり嬉しい(脳死

不二周助をずっと推してきてよかった~~~~!!!!

 

今は他のキャラを推してるけどかつて不二周助を一度でも推したことがある人や、できたら全てのテニクラに今回のバレキスを買って聴いてほしいと思った。

不二周助は今でも私たちの王子様だ。

 

 

さ~て、バレイベ走りますか;;